自民党元幹事長の二階氏は、
昨年9月に岸田総理について
「安全運転だけではダメだ」
「支持率の低下は緊張して政権運営に
あたれという天の声だ」と
発言しています。
さらに二階氏は昨年12月、
岸田総理の“防衛増税”について
「順序が逆転してはダメだ。今なぜ
必要なのか国民によく理解してもらう
努力が先だ」という旨の
批判をしています。
また、年が明けてから、菅前総理は
岸田総理について「首相は派閥から出るべき」
「国民の声が届きにくくなっている」と
強めに批判しています。
この二階・菅 両氏の批判はごもっともです。
二階氏が言う「安全運転だけではダメ」と
いうのは、岸田総理が世論やマスコミの反応、
各省庁の意見を見てから、
バランスを取るような政権運営を
している、と。
要するに、岸田さん自身に「これをしよう！」
という信念が無くて、世論やマスコミの
声を聞いて「じゃあこうしよう」みたいな
ことばっかりやっている、と
いうことでしょう。
決めているだけでしょうしね。
また、菅氏が指摘する「派閥を抜けろ」と
いう話ですが、岸田さんは現在、
宏池会（通称：岸田派）の会長を
務めています。
自民党の総理大臣というのは、
総理大臣になるときは派閥を
抜けるというのが暗黙のルールなのに
それをやっていない。
要は、「宏池会・会長」という肩書きを
守りたいという甘さなんですよね。
それで、宏池会の会合とかにも出席して、
国民の声よりも宏池会の声を聞いて
政権運営をしているのではないか、と。
さらに、宏池会のナンバー２である
林芳正氏を、諸外国からの評価が
得られていないにも関わらず
外務大臣に据え続けている。
これは、林氏に海外を飛び回らせることで
宏池会での活動を十分にできなくして、
宏池会を乗っ取られないようにしたいという
気持ちの表れだ、という指摘もあります。
そういうところを指摘する菅さんというのは
やっぱり、凄いと思います。
で、本来ならこれを野党が
言うべきなんですよね。
こういう本質的なところを指摘できれば
立憲民主党なんかもっと支持を
伸ばせると思うのですが、
残念ながら野党でそれをやる人は少ない。
立憲民主党の中にもまともな人は
いますけど、全体的に見ると
まともな党ではない。
夏場なんか「統一教会と関わりが
あったんじゃないのかー！」とか、
「安倍の国葬反対だー！」とか、
くだらないことばっかりやってる。
立民の打越議員は自民党の議員に対して
「あなたは統一教会の信者ですか？」と
質問しています。
いやいや、そんな馬鹿な質問ないでしょ！と。
信教の自由というのがあるので、
統一教会の信者であること自体は
何も悪いことではないし、
そこを聞くっていうのはもう、
本質からズレすぎている。
いかにして統一教会に苦しめられている人を
救うか？というところで与野党で
協力して進めて行かなきゃいけないのに、
本質的ではない話に時間と税金を
費やしている。
だから立民はダメなんですよ。
菅さんとか二階さんが言うようなことを
野党が言えばいいのになぁと
思うんですけどね。
