「WARで選ぶベストナイン」みたいな
記事が出てました。
WARっていうのは野球の指標で、
その選手の貢献度を表した指標です。
投手は、味方の守備に左右されない
いろいろ補正を加えて算出します。
野手は、平均的な打者に比べて
どれだけ打撃で得点を増やしたか・減らしたかを
表す「wRAA」や、守備でどれだけ失点を
減らしたか・増やしたかを表す「UZR」などを
もとに算出します。
…難しくて何言ってるか
わからないですよね。笑笑
要するにWARは、その選手の貢献度が
数値化された指標、ということです。
この「WAR」という指標をやたら
信仰してる人とかいて、
WARが低い選手は必要ない、くらいの
スタンスの奴とかいるんですけど、、、
自分はそうは思わない。
例えば、下記のような2人の選手が
いたとしましょう。
選手1
弾ミパ走肩守エ
2ACEEEE、チャンスA
選手2
弾ミパ走肩守エ
3BBBBBB、チャンスF
これ、守備や走塁の貢献度を
考えると当然、WARで言えば
選手2の方が高くなります。
ただ、この2人の選手が共に
4番打者だったとして、
どっちの方が信頼できるか、という話です。
選手1はチャンスで何とかしてくれる
という絶大な信頼感があって、
選手2は打率やホームランなどの成績の
見栄えは良いけど、ここっていう所で
打ってくれない。
となると、選手2が4番にいた場合、
チャンスで回ってきても凡退してしまうので、
他の打者は「じゃあ自分がなんとか
しないといけない」ってことになって、
他の打者の成績が軒並み落ちて
しまったり、チャンスにあと1本が出ず
チームとしての得点力が落ちてしまう
可能性があります。
今年のカープなんかはまさにそうで、
前半は誠也がなかなかチャンスで打てず、
その影響が他の選手にまで及んで
チャンスで誰に回ってもあと1本が
出ない、という事態になっていました。
対して、選手1が4番にいた場合、
「この人に繋げばなんとかしてくれる」
ってことで、選手が打席の中で
過剰なプレッシャーを受けなくて
済むので、チームとしての得点力は
上がります。
2016年の新井さんなんかがまさにそう。
WARで言えば丸とか誠也とかの方が
高いんですけど、でも新井さんが
居てくれたからこそ打線が繋がった。
新井さんが居たからこそ丸や誠也や
他の選手たちも好成績を残せた、
という見方だってできるわけです。
だから、新井さん個人のWARとしては
そこまで高くはないんだけど、
じゃあもしあの年のカープ打線で、
新井さんのところを、新井さんよりWARの
高い別の選手に置き換えていたとしても、
優勝できていたかどうかはわからない。
新井さんがいたからこそ
優勝できたわけです。
個人的にWARというのは、
その選手の能力の高さを見るのには
最適な指標で、年俸の査定とかにも
使える指標かなと思うのですが、
一概にWARだけで選手の価値を
語るのは違うと思います。
まぁ野球に限らず、1つのモノサシだけで
その人の価値を決めるのはナンセンスですよね。
それぞれの良さがあるわけですから。
そもそも、チームスポーツなのに
個人の指標だけであれこれ語るのは
おかしいです