山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

大阪のブラック校則の件に思ったこと

思うんですけど、

「自分は今、正しいことをしている」

って思ってる人ほど危険なものって

ないんですよね。


先日、ブラック校則に関する裁判が

話題になりました。


大阪の方で、

当時高校生だった女性が、

生まれつき茶髪だと言っているのに

学校に黒染めを強要された、と。


そしてこの女性は不登校

なってしまい、さらに学校は

この女性の名前を名簿や座席表から

削除した、と。


判決としては、

黒染め強要は法律上セーフで、

名簿から名前を消したのはアウト、

ということだそうです。




この裁判に対しては

「髪型を強制する校則なんて

必要なのか?」というのが

論点になりがち。


だけど、個人的にものすごく

怖いなと思うのが、

この女子生徒が校則に従わず

不登校になったのを理由に、

学校がこの生徒の名前を

名簿から消していること。


不登校だからといって

存在自体をないことにする。


これはもう、「いじめ」だと思います。




で、なんでこんなことが

平気でできるのかというと、

学校として「正しいことをしている」

という認識があるからだと

思うんですよね。


「これは校則に則った正しい教育だ」

と信じて疑っていないんですよ。


その、「正しいのはこっちだ」

という感覚が、人としての理性を

忘れさせるんです。


正しいことを突き通すためならば

殴っても蹴ってもいい…


そういう勘違いを

引き起こしてしまうんじゃ

ないでしょうか?





例えば不倫した芸能人を

みんなで叩く。


叩いている側としては

「正しいことをしている」という

意識があるものだから、

平気で死ねとか消えろとか言う。


たとえそれによって

当事者だけでなく

その配偶者のことまで

傷つけていたとしても、

「この人を叩くのが正しいんだ!」

という意識がある限り、

理性は無くなっちゃうんですよね。


実名出して申し訳ないけど、

例えば佐々木希さんが

「もう主人を叩かないで欲しい」と

思っていたとしても、

「渡部を叩くのが正しい!」と

思っている人は叩き続けるんですよ。



また、つい最近の話で言えば、

ある番組内で今田耕司さんが

宮迫博之さんを批判したところ、

宮迫さんのファンが今田さんの

YouTubeに誹謗中傷のコメントを

浴びせてるらしいです。


これを受けて宮迫さんが

「そういうことはやめてください」

ってお願いをしているのに、

やめないんですよね。


これも、

「自分たちは宮迫さんを守っている」

「自分たちは正しいことをしている」

と信じて疑っていないからだと

思います。





不倫を叩く人は、

その不倫をした人のことを潰す。


校則違反を許さない先生は、

校則違反をした生徒のことを潰す。


「自分が正しい」という感覚は、

結果的に誰かを潰すっていうことに

発展します。


暴行する人も殺人事件を起こす人も

みんな、自分の「正しい」を

突き通すためっていうことで、

理性を失ってしまって

過激な行動に出ているんだと思います。