山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

髭男の歌い方の技術について語りたい。

※個人的な見解です




髭男ってまず、イントロで
引き込まれませんか?笑

Pretenderのギターの音とか
宿命のシンセ音みたいなやつ。

あれでまず引き込まれるっていうのが
髭男の魅力だと思います。



で、そこから歌に入っていくわけですが、
藤原さんの歌の上手さは尋常じゃないです。

去年たくさん歌番組に出てましたが、
藤原さんが音程外してるのを
きいたことがないですよね。

常に音程が合ってて、高音もキレイ。

高音がキレイっていうのは
歌が上手い証拠です。


それに加えて歌声に表情もあるので、
歌詞がすごく入ってきやすいです。


俺は昔からエレクトーンを触っていたことも
あって、歌を歌としてではなく曲として
聴いちゃうところがあるのですが、、、

そんな俺でも、髭男の歌詞はすごく
入ってくるんですよね。

これは、藤原さんの歌い方の技術が
そうさせているんだと思います。


Pretenderだと、
「もっと違う設定で もっと違う関係で」は、
息を抜くような歌い方で、淡々とした印象。

ところが、その後の「愛を」を
「ぅあいを」って感じの発音にすることで、
想いが溢れてる感が出てきます。

この「愛を」によって
印象が変わり、引き込まれるんです。

そして、「そう願っても無駄だから」を
切なく歌うことで、今度は逆に無力感を伝える。

「愛を伝えられたらいいな」の
想いの強さからの、「そう願っても
無駄だから」の無力感。

どれだけ想っても無駄だという無力感を、
歌声の表情で見事に演出しているんですよ。


で、Bメロでこれだけの表情を
見せているからこそ、サビの入りの
「グッバイ」がめっちゃ響くってわけです。

「グッバイ」が強いから、
その後の歌詞は自然と入ってくる。

Bメロがサビへの伏線になっているんですよね。

この藤原さんの歌の技術は
相当高いと思います。



しかも、これをギターではなくて
ピアノを弾きながらっていうのが
カッコいい。

Pretenderに関していえば、
もし藤原さんがギターもしくは
ボーカルだけだったら、
ここまでの魅力が出たかどうかはわからない。

「ピアノを弾きながら歌う」っていうのが
相当カッコいいと思います。



髭男のような、ここまで音楽的に
センスのあるバンドは
なかなかいないと思います。

歌詞やコード進行も含めてですが、
「こういうバンドこそ売れるべきだ」と
思えるのが髭男ですよね。

売れるべくして売れたんだと思います。