山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

今週の教職授業⑦

広島県の一部の高校で、来年度から
タブレットiPad)を導入する
らしいです。

すごく良いことだと思います。




授業にタブレットを導入する
メリットはたくさんあります。

まずは、やはり先生の負担が
減ることです。

いちいちプリント刷らなくても
データで渡せばいいし、
いちいち黒板書かなくても
データで資料を渡せばいい。

さらに、成績管理も、今までは
「ワーク誰が提出してるかなぁ」と
1人1人チェックしていたのを、
端末で課題を解かせる形にすれば
データで管理できる。

成績表も紙媒体ではなく
データで送付する形になるかも
しれません。



また、先生同士の情報の共有ができるのも
タブレット化のメリットです。

例えば、生徒からの評判の良い先生が
どんな板書やプリントを作っているかを
先生同士で共有できる。

それを参考にして、授業に取り入れることが
できるのです。

同じ科目のベテランの先生が使っている
板書やプリントを若手の先生が引き継ぐ、と
いうこともできますね。





また、個人的に思うタブレット導入の
メリットは、黒板に書きにくいものが
提示しやすくなるということです。

例えば生物の先生とか、絵を上手く
かけなくて苦労する人がいっぱいいます。

一生懸命書いてるのに
「何書いてるかよくわからない」とか
言われちゃうんですよね。

それが、タブレット授業にしてしまえば
自分で絵を書かなくても、画像を
送付するという形で説明ができます。


他にも、化学であれば、黒板だと
静止画だけど、タブレットでは
動画で見せることができるので、
その分わかりやすくなることもあります。

物理であれば、先生がモノを使って
実際に演示しないとわからなかったのが、
タブレットで動画を見せるだけで
良くなったりもします。

それに、実験などの様子を動画で撮って
あとで繰り返し見たりスロー再生で見たり
比較したり、ということもできますね。


さらに理科だけでなく、数学でも、
フリーハンドで書きにくかったグラフを
より正確に書くことができるなどの
メリットがある。

歴史でも、写真でしか見られなかったものを
多面的に見られるようになるなどの
メリットがある。



他にも、「わかる人?」って投げかけて
手を挙げる勇気がない生徒もいる中で、
タブレットに意見を打ち込むという形に
してしまえば、先生が生徒の意見を
吸い上げて授業を進められるなどの
メリットも考えられます。






生徒目線で見ても、メリットは結構
あるんじゃないかと思います。

例えば、得意・不得意が常にデータとして
見られたら、それを勉強に生かせるし、、

先生が授業動画とか資料とかを
アップしてくれれば、あとで何回も
見ることができる。

風邪などで学校を休んだときも
家で授業動画が見られれば
勉強についていけなくなるという心配も
なくなるし、、、

テスト前の勉強でも、暗記したいときに
「前回間違えたところだけ出題」みたいな
形式ができたら効率的に覚えられるし、、、

問題演習するときも、謎解きゲームみたいに
「ヒント」を出せるようにすれば
勉強しやすいかもしれない。

提出物があるときに、タブレット
「提出期限が迫っています!」と
表示されるようにすれば、
提出忘れも減るかもしれません。







ただ、実際導入したところで
そう上手くいくかどうかっていうのは
わかりません。

なんせ、前例がないわけですからね。


例えば、先生の授業動画をアップする
システムにしちゃうと、「どうせ後で
見れるでしょ」ってなって、生徒が
授業を聞かなくなるかもしれない。

あるいは、一見タブレットで問題を
解いているように見えても、
実はゲームをしている生徒も
いるかもしれない。

このように、懸念されるマイナス要素も
また、数多くあるのです。



それを今回、広島県が全国に先駆けて
導入するってことなので、
これは素晴らしいと思います。



ただ、上手くいくかどうかわからないって
ところで、親を説得させられるか?という
問題点もあるかと思います。

「授業にタブレット導入します!」って
なったとき、結局誰がそのタブレット
買うかって、親の金ですよね。

親世代からしたら、先生が黒板書いて
生徒がノートに写すっていうのが
勉強だと思っているので、なかなか
タブレット授業への理解は進まないでしょう。


教科書とかなら「我が子のためになる」と
思えるので快くお金を出せると思うんですが、
タブレットに快くお金を出せるかと
言われたら、出せない親もいると思います。

テスト週間に家でワーク解いてたら親も
「勉強頑張ってるな」とわかるけど、
タブレット触ってたら「本当に勉強
してるのかな」となる。

そこを説得させられるだけのメリットを
証明するのがすごく難しいです。





広島県の一部の高校で導入ということですが、
我が母校にはまだ導入されません。

では、果たして我が母校には
タブレットを導入するべきでしょうか?



俺はするべきだと思っています。

やっぱり校風として、先生の話を聞くだけでは
つまらない、というタイプの生徒の方が
圧倒的に多いと思うので、タブレット
導入することで授業が楽しくなるのでは
ないかな、と。

授業の種類が多く科目選択で細かく
わかれている分、先生の負担も大きい
学校なんですが、タブレット導入で
その負担も減らせるかもしれない。

さらに、部活もすごく盛んなので、
部活でも映像チェックやデータ管理などで
タブレットが生かせるかもしれません。


あと、個人的に思うのが、ノート作りも
タブレット上でできるようになれば、
ノートの貸し借りも減ると思うんです。

我が母校では「ノート貸して」とか
「ワーク貸して」とか言う人が比較的
多いように思いますが、、、

わざわざ貸さなくても、スクショして
送れちゃった方が楽じゃないですか?笑


それに、プレゼン能力の育成にも
力を入れている学校だと思うので、
その点でもタブレット化すれば
プレゼンがしやすくなるかもしれない。

割と、我が母校の校風にタブレット
合っているような気がします。





まぁ、今はまだタブレット授業って
あまり考えられないと思いますが、
いずれそうなる時代がやってきますよね。

学校から黒板が消える日は
そう遠くありません。