山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

2番強打者論を語りたい

セイバーメトリクスと言って、
簡単に言うと野球の統計データの
ことなんですが、、、

それによると、2番に強打者を
置いた方が得点の効率が
上がるそうですね。


メジャーリーグではもう
「2番強打者」は主流になってて、
日本でもだんだんと浸透しつつ
あると思います。



今年で言えば、巨人が40本塁打
坂本を2番に固定。

DeNAも、2番にソトや筒香を起用する
試合もありました。



ただ、セ・リーグで2番強打者が
本当に有効なのか?という
疑問も個人的にはあります。

というのも、打線で大切なテーマに
「長打を打てる人にいかに走者を溜めて
回せるか?」があると思います。



それを考えたとき、例えば巨人だと
1番の亀井が出塁すれば2番の坂本に
走者ありで回せるのですが、、、

8番が小林や炭谷、9番が投手となると、
亀井が出塁できなければ坂本に
走者を置いて回すことができないんです。


まぁ巨人の場合は坂本の後ろにも
丸・岡本と長打を打てる打者が続くので
まだ良いんですけど、、、

ただ、「2番に強打者を置けば良い」と
いうことではなく、前後の打者によっても
得点効率は変わってくるのだと思います。


その点、DeNAは9番に野手を置くことも
あるので、2番強打者論は理にかなって
いるかもしれません。





大切なのは「2番に誰を置くか」ではなく、
「どうやって点を取るか」
「どうやって勝つか」という
ビジョンが監督の中にしっかりと
あるってことだと思います。

「こうなってこうなってこうなるから
点が入る」という理論が監督の中に
あるかどうか、ですよね。


例えばカープの場合、まず西川は
1番で自由に打ってもらうことで
持ち味を出してもらう。

続いて2番の菊池でいろんな作戦を
とれるので、そこで相手投手に
神経を使わせる。


そしてクリンナップは、
「3番バティスタ、4番誠也」の
並びにすることで、バティスタ
ストライクが来やすくなるんですよね。

それで、西川菊池で作ったチャンスを
大量得点に繋げよう、という意図が
あると思います。



こんなかんじで、
「こうなってこうなって…」と監督が
思い描いていて、それを選手も共有
できているのであれば、誰が何番に
いたって良いんです。

選手自身が「自分の求められているもの」を
理解できていれば、しっかりと繋がる
打線になりますから。


逆に、調子の良しあしだけで決めた打順や
「左投手か、じゃあ右打者並べとこ」くらいで
決めた打順っていうのは、機能しませんよね。

信念のない打線だから。




ということは、「データ的には2番に
強打者を置くのが良いのか、じゃあ
2番に〇〇を置いとこうか」みたいな
打順も、機能しないっていうこと。

やっぱり選手は数値ではなく人間なので、
データ通りにいくわけではない。

前後の打者によっても2番に誰を
置くべきかっていうのは変わるし、
投手力によっても、「ウチは後ろの投手が
良いから、1点ずつ確実に取っていった方が
良いな。だったら、2番にバントをできる
選手を置こう!」ってかんじで変わってくる。


結局は、監督の好みでしかないですよ。