山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

具体的に、教員の何がブラックなのか教えてやる!

あるサイトに、
「『先生はブラックだ』って言うけど、
先生は授業ごとに休憩があるでしょ?
普通の仕事じゃ1時間ごとに休憩なんて
ないのに、何がブラックなの?」と
書いてありました。


確かに、授業終わるごとに10分休憩があるし、
担当授業がなければ1時間の空き時間もできる。

「先生って意外と休んでるんじゃね?」という
イメージもあるかもしれません。



でも、実際はそんなことないです。

だって、10分休憩で何ができるんですか?

教室から職員室に戻って、荷物を整理して、
他の先生と授業の進度確認したりとか、
生徒の用事を済ませたりとかして、
それでまた次の授業に向かう。。

10分休憩でできることなんて、
何もないですよ。



それに、授業が空いているときだって、
冷房効いた部屋で呑気にコーヒー飲んでる
わけではない。

・次の授業の準備
・ノートやワークなど提出物の確認
・成績処理
・プリントなどの教材作り
・同じ教科の先生と打ち合わせ
・書類の作成、整理
・パソコン作業
・行事の企画
・部活関係の発注
・電話対応
・お客様対応…

などなど、やることがいっぱいあります。


だから、授業が空いているときの先生は、
パソコンに向かってるか、ペンを持っているか、
受話器を握っているか。

だいたいこのどれかです。

本当に、常にやらなきゃいけないことに
追われている状態なんです。



でも、生徒側からは、先生たちの
そういう姿っていうのは見えない。

生徒たちは評論家ですから、
「生徒に寄り添ってくれるか」とか
「わかりやすい授業をしてるか」とか
「優しいか」とか、その程度のものさしで
簡単に「あの先生はダメよねー」とか言う。

でも、実際先生は生徒に見えないところで
めちゃめちゃいろんな仕事をしているんです。



教育実習中、バレー部の練習を見てから
夜8時くらいに職員室に戻ると、
死ぬような目でパソコンに向かってる
先生がいるんですよ。

「あの先生まだ帰れないんだろうな…」と、
なんとも言えない気持ちになったものです。




1枚の授業プリントを作るのに
何時間もかかることもあります。

チャチャッと作っちゃえばすぐできるかも
しれんけど、やっぱり「もっとこうした方が
わかりやすいかな…」って直す作業を
何回もやるのが普通。

わかりやすい授業を作るために
努力しなきゃいけないわけですからね。

そしたら、やっぱり数時間はかかっちゃう
もんなんです。

それこそ、徹夜でプリント作ってる
先生もいるしね。



そうやって先生が頑張って作ってくれた
プリントに対して、
「えー面倒くさい」とか「やりたくない」とか
言ってんじゃねぇよ!と。笑

その授業プリントにヨダレ垂らして寝てる
ヤツとか、ほんまにシバいた方がいい。笑

何様やねん!と思います。




でも、先生自身はそんなこと言えません。

本当は見えないところですごく頑張って
いるのに、「私は頑張ってます」とは
言えないんですよ。

やっぱり、自分のことより生徒のことを
考えなきゃいけない。

だから、生徒のためを思って徹夜で作った
授業プリントにヨダレ垂らして寝てる生徒が
いても、「徹夜で作ったのに…」という
怒り方はできないのです。

親ならそういう怒り方できるけど、
先生はできない…

そこに1つ、教員のブラックさがあると
俺は思います。



1時間目から6時間目までほぼ仕事で
埋まっていて、そこからホームルームも
あって掃除もあって部活も見て。

で、部活が夜遅くまであってもすぐには
帰れなかったりもする。

家に仕事を持ち帰って、寝る時間を
削ってやらなきゃいけないときもある。

しかも、部活によっては土日も休めない。

夏休みも冬休みもなくて、まとまった
休みなんてものはない。

そして、それだけ頑張っているのに、
生徒には認めてもらえない。

「授業わかりにくいんだよ」
「ウザいんだよ」
「偉そうに言ってんじゃねーよ」

そんなこと言われても我慢しなきゃいけない。

愚痴を漏らすこともできない。

どんなにストレスが溜まってたって、
どんなに体がしんどくたって、
あくまで生徒第一でないといけない…







頑張っても誰も見てくれてない。

頑張っても誰にも評価されない。

そんな仕事をよく続けられますよね。。