山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

池袋暴走事故の署名を断った話

今年4月に起きた池袋暴走事故について、
加害者への厳罰を求める署名は
39万筆以上にもなったそうです。

実は俺のところにも、知り合いから
署名に協力してくれないか?という
お願いが来たのですが、俺は断りました。


もちろん、遺族の方が加害者の厳罰を
求めることは当然だと思います。

遺族の方の気持ちを考えると、
胸が痛みます。

ただ、だからこそ俺ら「第三者」は、
この事故を冷静に見ないといけないのでは
ないか?と思うのです。



「遺族がかわいそう」とか
「加害者が許せない」とか、
そんなレベルで考えることではない。

情で人を裁いてしまったら、
この人も京アニの人も9歳殺害の義父も
みんな死刑でしょう。

そうなってしまうと、日本の憲法・法律は
何なんだ?となっちゃうんじゃないかな、と。




人の罰の重さを決めるとき、何に着目し、
何を基準に決めれば良いのか。

正直俺は、勉強不足なのでわかりません。

わからないからこそ、ただ「遺族がかわいそう」
「加害者許せない!」とか、そんなことで
簡単に署名したくないんです。

良い人にも悪い人にも、同じように
人権があるんですから。

そのために「裁くプロ」がいるわけで、
原則、プロが裁かなきゃいけないんだろうと
思います。


もちろん、遺族の方の気持ちや、
署名活動を起こしたことについては
第一に尊重されるべきです。

それは当然の行動だと思います。


ただ、だからこそ俺たち第三者は、
腹が立つ気持ちをグッと抑えて、
一歩引いて事態を見つめなきゃ
いけないな、と思うわけです。

俺も気持ちとしては、加害者に謝罪の気持ちや
反省の気持ちが見えないというのもあるんで、
絶対に厳しく罰するべきだろ!と思う。

でも、それと署名するかどうかっていうのは
別じゃないかな、というのが俺の考え方です。