山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

S田先生の授業論がスゴすぎた

教育実習中、S田先生の現代社会の授業を
見せてもらいました。

あの先生はスゴいですよね。

50分授業のうち、下手したら
30分くらい雑談してるでしょ?笑

でも、だからと言っていい加減に
やっているわけではない。

一応、「今日はここまで進む」っていう
指定の範囲には全部触れているし、
雑談も授業と全然関係ないことを
言っているわけではない。

そして、授業で1番大切な部分に関しては、
最初に生徒に問題提起している。

だから、「疲れないけどタメになる授業」を
S田先生はやっていると思います。


後で直接話を聞いたところ、
「細かいことは、テスト前になれば生徒が
自分たちで勉強するから、授業で説明する
必要はない。それよりも、授業中に生徒が
何かを考えることが大切」というのが
S田先生の授業論でした。

確かに、その通りだと思いました。

S田先生は、ノート提出とかあっても
ノートの綺麗さとかは評価対象にしないことが
多いです。

それより、いかにテストで点を取れるか。

そこを重視しています。

ノートきれいに書いたからって
テストで点が取れるわけではない。

テストで点を取るには、授業中に生徒自身が
何かしらの意見を持つこと。

そして、結局はテスト前の生徒の勉強量。

たぶん、そういうことだろうと思います。



最近、教員という仕事のブラックぶりが
何かと話題になっています。

S田先生もこないだ会った時は相当
疲れていて、機嫌悪かったもんね。。笑


そういう今の時代だからこそ、
S田先生のような授業形態は
必要だと思います。

今の若い先生たちは「いかにして
わかりやすい授業をするか」を
追い求めています。

それ自体良いことなんでしょうけど、
やっぱりいっぱい準備が必要で、その分
大変なんです。

だから、俺は授業をわかりやすくしようと
し過ぎないでいいと思うんですよね。

どれだけわかりやすい授業したとしても、
結局は生徒のやる気次第ですから。

S田先生みたいに、生徒も先生も楽な授業を
展開することは、ある意味理想ですね。

ブラックな仕事だけに、授業中に無駄な
エネルギーを使わない方が良いし、
準備にも時間をかけない方が良い。


S田先生って、その適度のテキトーさが
あるんですよね、悪い意味ではなく。笑

それが、あの授業形態を可能に
するんでしょうね。

本当に、良い先生です。